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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.15>

 理路整然   どうする,伝える・伝わるコツ

 理科では,あなたが探究した内容を発表する場合もあります。右のような方法で発表を組み立ててみましょう。自分が説明するまで 「相手は何も知らない」ということを忘れずに,どのように表現したらよいかを考えるのがポイントです。

 ほかの人に伝えようとすることで,自分の考えがまとまることもよくあります。また,「自分の考えをほかの人に説明する」と「自分の考えに対するほかの人の意見を聞く」というのは,理解を深めるときの大事な過程です。なぜなら,ほかの人は,自分とちがう考えをもっていて,それを聞くことにより,自分の考えの適切でないところに気づいたり,新しいアイデアをもらったりすることができるからです。発表のときはもちろんですが,常に積極的に意見交換をするように心がけましょう。

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相手の発表を聞いたら自分の考えを伝えることも忘れずに。説明されても「言うことがありません」では,聞いてなかったのか,考えてないのか,と思われてしまうこともありますからね。

 レポートや発表などで,自分の活動を伝えるときは,「自分で調べたこと」なのか,「ほかの人が調べたこと」なのかをはっきり区別するように気をつけます。

 本やインターネット上にあるほかの人の文章・図・写真などを使うことを「引用」といいます。「引用部分」は,ほかの人から見ても「自分自身で考えた内容」と区別できるように書きます。レポートでは引用部分の直後に,次のように注記を加えるとよいでしょう。

 〜といわれている(人名,本の発行年)。

 〜といわれている※1。(注記として※1の情報を加える)

 レポートの最後に「出典」や「参考文献」として,引用部分を書いた人(著者)や本の題名,ウェブサイトの情報などを,正確に付記しておくことも必要です。

発表のしかた

●発表時間に合わせて話す内容を決めます。

●内容は以下のように構成します。発表時間は短いことが多いので,内容をかなりしぼる必要があります。

発表スライドのつくり方の例

①【はじめに】「何をして」「どのように考えたか」をまとめて,手短に先に伝えます。

②【目的や実験方法】あまり細かくは説明せず,ざっと内容がわかる程度にします。

③【結果と考察】考察にいたった考え方を説明します。

④【まとめ】全体を簡単にまとめて箇条書きにし,最後にもう一度紹介します。発表を聞いている人は,聞いているうちに前の話を忘れてしまいます。そのため,大事なことは何回か言う必要があります。

●使用する図や,写真などを大まかに決めます。

●発表する内容を大まかに決めたら,リハーサルをします。リハーサルで,ほかの人の意見を取り入れていくと,本番で多くの人にわかりやすい発表になります。

●リハーサルをくり返して,本番で話すための原稿や,図などを整えます。

積極的にパソコンを使い,発表スライドを作って発表しましょう。スライドをつくるときは,次のようなことにも気をつけます。

・字が小さすぎないか,多すぎないか。離れた人からもよく見えるか。

・写真の量は適切か。言いたいことに対して必要最小限にしておきます。言いたいことを意識して写真を撮ります。

・デザインを多用しすぎていないか。きれいにしようと飾りすぎると,見づらくなります。

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