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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.29>

 探究4のようにマツを観察すると,その花はアブラナやツツジなどとは異なっていることがわかる。

 マツの花はりん片ぺんの集まりで,花弁やがくといったつくりはなく,雄花と雌花がある。雌花には子し房ぼうがなく,りん片には胚はい珠しゅがむき出しのままついている。花粉は,風に飛ばされて胚珠に直接つくことで受粉し,やがて胚珠は種子になる。マツのような,胚珠がむき出しの花をもつグループを【裸子植物】という。

4 種子をつくらない植物

 植物には,花をさかせず,種子をつくらないシダ植物(イヌワラビ,ゼンマイなど)やコケ植物(ゼニゴケやスギゴケなど)がある。

 シダ植物のからだは,根,茎,葉に分かれている(図11)。一方,コケ植物のからだには,被子植物,裸子植物,シダ植物に見られるような,根,茎,葉の区別はない(図12)。これらの植物は,胞子をつくり(図13,14),その胞子がやがて地面に落ちて発芽することでふえていく。

シダ植物やコケ植物は,あまり見かけないと思うかもしれませんが,観賞用としてさまざまな種類があつかわれています。インターネットなどで調べてみましょう。

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多くのシダ植物では,茎(地下茎)は地中にある。また,茎から長い柄が出て,切れこみの多い大きな葉をつける。

図11 イヌワラビのからだのつくり

多くのコケ植物には雄株と雌株がある。コケ植物のからだには,根のような部分があり,これを「仮根」という。仮根は,主にからだを地面に固定させるはたらきがあり,水の吸収はからだ全体で行っている。

図12 ゼニゴケのからだのつくり

多くのシダ植物では,葉の裏に胞子のうの集まりができ,胞子のうの中に胞子がある。

図13 イヌワラビの胞子

多くのコケ植物は,雌株でつくられる胞子でふえる。

図14 ゼニゴケの胞子

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