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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.97>

 SDGsを意識して脱炭素社会へ   SDGsと脱炭素社会
SDGsってなに?

 SDGsとは,「持続可能な開発目標」の略称です。2015年に国連で採択された,これからの世界で生きていく人々が考えながら進めていく目標で,消費社会から持続可能な社会への変革を目指します。右図のような世界共通の17の目標があり,これらの目標を,2030年までの15年間で達成することを目指しています。

 これらの目標は,国や公共団体であつかうものも多いのですが,一人ひとりができることもたくさんあります。興味ある目標について自分で調べて,できることから始めてみましょう。

7.すべての人が,電気やガスなどのより新しいエネルギーを,安い価格で安定して使えるようにすることを目指す。

12.すべての国が,一人当たりの食品廃棄量を全体で半分に減らすこと,有害な物質が大気・水・土に流れ出すことを食い止めること,3R(ゴミを減らす,再利用する,資源化すること)を進めることを目指す。

13.気候の変化がもたらす危険や自然災害に対する備えを強化し,災害に強く,災害から回復する力を高めることを目指す。

14.有害物質による海の汚染を防ぎ,健全で生産的で持続可能な海洋および生物の利用と再生を目指す。

15.陸の生物を保護し,持続可能な方法で利用することや,森林をきちんと管理し,再生させることを目指す。

脱炭素社会ってなに?

 「脱炭素社会」とは,「化石燃料に頼りすぎている現状を見直す社会」という意味です。SDGsとも重なり,今,日本をはじめとする世界各国は脱炭素社会を目指しています。

 化石燃料は,大昔に地層中にたくわえられた炭素がもとになっている有機物で(p.55),炭素が多くふくまれます。それを燃やすと二酸化炭素が大量に空気中に排出されます。

 脱炭素社会をつくるために注目されているのが,植物のはたらきです。植物は,二酸化炭素を吸収して,からだをつくります。仮に,化石燃料を使わず,木を増やして,木を燃料とした発電だけを行うとします。すると,木を燃やして出る二酸化炭素は,もともと空気中にあった二酸化炭素なので,空気中の二酸化炭素は増えません(図中①)。

 さらに,木材を建物や家具などに使用すれば,炭素は木材の中に存在したままになります。すると,空気中の二酸化炭素は減っていくことになるでしょう(図中②)。このように実現していくのが脱炭素社会です。

 とはいえ,課題も数多く残っています。私たちは,その課題に対し,たくさんの新しいアイデアを生み出し,解決していかなければいけません。このときに,科学的な知識や考え方がたいへん役に立つのです。

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