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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.107>

 物体から出た光が鏡にうつるとき,図8のように物体(光源)からの光が鏡で反射し,あたかも鏡をはさんだ対称❶の位置から光が直進してくるように見える。このように,実際にはそこにない物体があるように見えるとき,それを物体の【像】という。

 乱反射

 図9のように,スポットライトを浴びた舞台の人を,私たちはどの位置からでも見ることができる。しかし,光の反射の法則によれば,舞台の人で反射した光は決まった位置でしか見えないはずである。

 私たちの身のまわりにある物体の表面は,なめらかに見えても,拡大して見るとでこぼこしている。このため,物体に当たった光は,その表面でいろいろな方向に反射される。このような反射を【乱反射】という(図10)。この乱反射によって,光はあらゆる方向に広がるため,どの位置からでも物体を見ることができる。

図9 コンサートのスポットライト

(a)乱反射しない場合 鏡に光源からの光を当てると,反射する光の道筋以外は暗いままである。

(b)乱反射する場合 厚紙に光源からの光を当てると,光の当たった部分全体が明るく見える。

(c)拡大した厚紙の表面  紙の表面にでこぼこがあり,乱反射が起こる。

(d)厚紙の表面の乱反射 乱反射した光は,いろいろな方向に進むが,1つひとつの光線を見ると,反射の法則が成り立っている。

図10 乱反射のしくみ

(a)三面鏡 複数の反射で,自分の後頭部も見ることができる。

(b)万華鏡 伝統的な玩具で,内部の鏡により,飾りが無数に反射して見える。

図11 反射を利用した道具

❶ 1本の直線を折り目にして2つに折ったとき,折り目の両側の形がきちんと重なり合う図形を「線対称」な図形という。(小学校6年)

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