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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.238>

発展 大地の変動をプレートの動きで説明する

 ドイツのウェゲナーは,大西洋をはさむ南米大陸の東の海岸線と,アフリカ大陸の西の海岸線が,まるで1つのものが2つに切り離されたような形になっていることに気づいた。そこで彼は,各地の大陸で共通する種類の化石が多いことなど,当時集められるかぎりの証拠をもとに,もともと1つであった大陸が分裂し,移動して現在の配置になったという「大陸移動説」を発表した。しかし,当時は大陸を動かす力をだれも説明できなかったので,この説は認められなかった。

 現在では,さまざまな研究や観測方法の発達により,プレートが動いてきたことが明らかになり,また,プレートが動く原動力は,主に,冷えた海洋プレートの密度が大きくなり,地球の内部へ沈みこもうとする力であることがわかっている。さまざまな大地の変化をプレートの動きで説明する考えである,「プレートテクトニクス」はこのようにして発展してきた。

 大陸はプレートにのって,図(a)のように動き,現在の位置にあると考えられている。たとえばインド大陸も最初から今の位置にあったわけではなく,南から北上してユーラシア大陸と衝突したことがわかっている(図(b))。このような活動の結果もち上がった部分がヒマラヤ山脈である。プレートは現在も動き続けているので,現在の世界地図は,何千万年,何億年先には大きく変わってしまうだろう。

ウェゲナー (1880〜1930年)

(a)大陸の移動

ヒマラヤ山脈では,中生代の海にすんでいたアンモナイトなどの化石が見つかる。これは,かつてインド大陸とユーラシア大陸のあいだにあった海の地層が押し縮められ,隆起してヒマラヤ山脈の一部をつくっているからである。

(b)インド大陸の移動

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