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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.234>

資料 コンクリートと砂岩は似ていて異なる

 岩石は,建築・土木材料として古くから利用されてきました。現在では,天然の岩石よりもずっと便利な「コンクリート」が使われることが一般的です。コンクリートは天然の岩石ではありません。

 コンクリートの材料は,砂や小石と「セメント」です。セメントは,主に石灰石などをくだいて粉にしたあと加熱して変化させたものに,石こう(硫酸カルシウムを主成分とする鉱物)を加えたものです。

 セメントは,水を混ぜるといったんどろどろになりますが,時間がたつと熱を出しながら固まります。砂や小石にセメントと水を混ぜると,砂や小石のすきまをセメントがうめて固まり,砂や小石を接着してコンクリートになるのです。


 発展 

セメントが砂や小石の粒を接着するのとよく似た現象が自然界にも見られます。地層の堆積物の粒のすき間にある水は,鉱物の一部を溶かし,溶けた鉱物が長い年月の間に再結晶して固体になることで,堆積物の粒と粒をくっつけます。このはたらきを「こう結作用(またはセメント化)」といいます。こう結作用は,地下で押しかためられる「圧密作用」ととともに,堆積物のやわらかな地層をかたい堆積岩に変えるはたらき(続成作用)の一つです。

(a) 地層の堆積物は,粒のすき間に水を多くふくみ,地層はやわらかい。

(b) 圧密作用が進むと,堆積物の粒のすき間の水がわずかになる。

(c) こう結作用が進むと,粒のすき間を鉱物の結晶がうめて接着する。

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