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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.235>

資料 昔は見つからないと言われていた

●中生代の地層から出る恐竜化石

 恐竜は,中生代の約2億3000万年前に現れ,その後1億6000万年もの間世界中で栄えて,中生代の終わり(約6600万年前)とともに絶滅しました。

 日本では恐竜化石は見つからないと,かつて考えられたときもありました。しかし,1978年に岩手県ではじめて発見され,その後日本各地の中生代の地層で恐竜化石が次々と発見されていきました。

 その中でも,富山・石川・福井・岐阜の4県にまたがって,中生代にユーラシア大陸の沼地でできた日本で希少な地層があり,恐竜の全身骨格やあし跡など状態の良い化石が多く発掘されています。また,北海道の各地では,中生代に海底で堆積したと考えられる地層から多くの恐竜化石が発掘されてきました。さらに全国19道県にわたり,恐竜化石が発掘されています。

●趣味の発掘で発見された恐竜化石のボーンベッド

 恐竜化石の発見は現在も続いています。2021年に鹿児島県の獅子島では,趣味で化石採集をしていた一般男性によって,は虫類の骨と思われる大量の化石をふくむ地層が発見されました。骨や骨の断片の化石を大量にふくむ地層は「ボーンベッド(bone bed,骨の地層)」とよばれます。大学の研究者が調べたところ,この層の化石の多くは恐竜であることがわかりました。

 恐竜の化石が見つかった地層の多くは保護されて,一般の人が勝手に発掘することはできません。しかし,そのような地層でも,博物館などで化石発掘を体験できるもよおしを行うことがあります。実際に小学生や中学生が恐竜化石を発掘し,その化石が研究に重要なものであった例もあります。未発見の恐竜化石はまだまだ日本全国にうまっているようです。

フクイラプトル (全身骨格の復元) 推定全長約4.2mの肉食恐竜(福井県勝山市)

カムイサウルス 推定全長約8mの植物食恐竜(北海道むかわ町)

フクイサウルス (全身骨格の復元) 推定全長約4.7mの植物食恐竜(福井県勝山市)

タンバティタニス 推定全長約15mの植物食恐竜 (兵庫県丹波市)

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