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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.252>

発展 原子の内部(中学3学年で学習)

 原子は,さらに小さい粒子(図(ア)のような,+の電気をもつ原子核と,− の電気をもつ電子)をもっていることがわかっている。原子核は原子の中心にあり,そのまわりに電子が存在する。また,原子核は,+の電気をもつ陽子と,電気をもたない中性子が集まってできている。

 周期表で表されている原子番号は,その原子がもつ陽子の数である。ヘリウムの原子番号は2であり,これは2つの陽子をもつことを表している。また,自然界にあるヘリウム原子のほとんどは,(ア)のように中性子を2つもっているが,ごくわずかに(イ)のように中性子を1つもっているものもある。(ア)と(イ)をまとめて「ヘリウムの元素」という。

(ア)と(イ)の関係を「同位体」という。一般に,原子の性質は陽子の数で決まる。(ア)も(イ)も陽子の数は2個なので,同じ性質をもっていて,どちらもヘリウムである。「ヘリウムの元素」は,原子の中性子の数のちがいに関わらず,2個の陽子をもち,ヘリウムの性質をもつ原子すべてを指す言葉である。 なお,一般に化学変化のときに原子核が変化することはなく,ドルトンが考えた 「化学変化で原子の種類が変わらない」 は,まちがっていない。

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