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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<<2年p.68>

1|細胞

物質は原子からできていて,物質の基本となる単位は化学式で表すことができた。この章では,「生物を構成する基本となる単位」を考えていこう。それを探すために,さまざまな生物について,まずは顕微鏡で調べてみよう。

顕微鏡観察用具とは,顕微鏡の他に下のような用具です。ここでいう顕微鏡は,「透過型顕微鏡」のことで,試料の下から光を当てて,通りぬけた(透過した)光で観察するところが,双眼実体顕微鏡とは異なっています。

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 探究1   顕微鏡を使って表皮を観察する
方法

準備 

タマネギやピーマンなど,カッター,顕微鏡観察用具

① タマネギやピーマンの表皮を取る。

② 表皮をスライドガラスに置き,プレパラート(顕微鏡で観察できるようにした試料)をつくる。


 注意!! 
 刃を手前に引くようにして,ゆっくり注意して切る。このとき,カッターの刃が動く方向に手をおかない。

(a)タマネギ
(b)ピーマン

図1 表皮を顕微鏡で観察したようす

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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.246>

基本操作 (透過型)顕微鏡の使い方

一般的な顕微鏡では600倍くらいまで拡大できる。プレパラートを作成することで,試料の細かなつくりを観察できる。


 注意!! 
 持ち運ぶときは,片手でアームをしっかり持ち,他方の手で鏡台を下から支えて持つ。

光源には,照明装置を使う形式と,反射鏡に光源装置(蛍光灯など)の光を反射させて使う形式があります。

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① 対物レンズを一番低倍率にする。


 ポイント 
 

レンズがはずれている場合はレンズをはめる。このとき,接眼レンズ,対物レンズの順にはめて,鏡筒の中にごみが入らないようにする。レンズをはずすときは,対物レンズ,接眼レンズの順にする。

② <反射鏡式> 反射鏡としぼりを調節して,視野が均一に明るくなるようにする。

<照明装置式> 光源のスイッチを入れる。接眼レンズをのぞきながら明るさを調節する。


 注意!! 
 絶対に反射鏡に直射日光を当ててはいけない。強い光が目に入り,目をいためることがある。

③ 接眼レンズをのぞきながら,調節ねじを回し,プレパラートと対物レンズとの間を広げてピントを合わせる。しぼりで明るさを調節する。


 注意!! 
 必ず横から見ながら行う。対物レンズをプレパラートにぶつけてこわすことがある。

④ プレパラートをステージにのせ,調節ねじを回して対物レンズとプレパラートをできるだけ近づける。

※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.69>

 細胞

 タマネギなどの表皮を顕微鏡で観察すると,小さくしきられたようなものが集まっていることがわかる(図1)。このしきりに囲まれた1つひとつが細胞である。

 細胞は生物のからだをつくる基本単位で,すべての細胞は酸素を取り入れ,二酸化炭素を排出している。このはたらきを細胞呼吸(内呼吸)という。

 また,細胞が生命を維持するためには養分が必要である。養分は酸素とともに細胞外から取り入れられ,細胞内では,養分と酸素が結びつけられてエネルギーが取り出される。その結果,二酸化炭素と水などがつくられ,細胞外に排出される(図2)。このとき得られたエネルギーで細胞の生命が維持される。

図2 細胞が生命を維持するしくみ

2 単細胞生物

 水中の小さな生物であるミカヅキモやゾウリムシなど(図3)のからだは1つの細胞からできている。このように1つの細胞からなる生物を単細胞生物という。

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水中の微生物は,いろいろなところにいます。たとえば池の底や水そうの内側のぬめりを採取し,顕微鏡で観察してみましょう。

図3 単細胞生物

❶ 細胞呼吸に対して,動物の肺やえらで行われる酸素と二酸化炭素の交換は,外呼吸という。(→p.111)

❷ 生物が生命を維持したり,成長したりするためには,さまざまな物質が必要である。このような物質のうちの水以外を,この教科書では「養分」とよぶ。

ニュース

※科学ニュースの更新は2025年4月を目処にはじまります。

  • 2-2-1-1 2023年1月1日
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