※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.69>
1 細胞
タマネギなどの表皮を顕微鏡で観察すると,小さくしきられたようなものが集まっていることがわかる(図1)。このしきりに囲まれた1つひとつが細胞である。
細胞は生物のからだをつくる基本単位で,すべての細胞は酸素を取り入れ,二酸化炭素を排出している。このはたらきを細胞呼吸(内呼吸)という。
また,細胞が生命を維持するためには養分が必要である。養分は酸素とともに細胞外から取り入れられ,細胞内では,養分と酸素が結びつけられてエネルギーが取り出される。その結果,二酸化炭素と水などがつくられ,細胞外に排出される(図2)。このとき得られたエネルギーで細胞の生命が維持される。
2 単細胞生物
水中の小さな生物であるミカヅキモやゾウリムシなど(図3)のからだは1つの細胞からできている。このように1つの細胞からなる生物を単細胞生物という。
水中の微生物は,いろいろなところにいます。たとえば池の底や水そうの内側のぬめりを採取し,顕微鏡で観察してみましょう。
❶ 細胞呼吸に対して,動物の肺やえらで行われる酸素と二酸化炭素の交換は,外呼吸という。(→p.111)
❷ 生物が生命を維持したり,成長したりするためには,さまざまな物質が必要である。このような物質のうちの水以外を,この教科書では「養分」とよぶ。