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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.82>

 蒸散

 葉の表皮には,ところどころにくちびるのような形をした一対の細胞がある。これを【孔辺細胞】といい,この細胞に囲まれてできた小さなすき間を【気孔】という(図7)。

 根から吸い上げられた水の大部分は,水蒸気となって気孔から空気中に出ていく(図8)。植物のからだから水が水蒸気となって出ていくことを【蒸散】という。蒸散が主な原動力になって,根から水の吸い上げがさかんになり,水❶が植物全体にいきわたる。

開いた気孔
閉じた気孔

蒸散によって空気中に出ていく水蒸気の量は,気孔の開閉によって調節されている。多くの植物では,気孔は葉の表側よりも裏側に多く見られ,昼に気孔が開いて蒸散がさかんに行われる。夜には気孔が閉じて蒸散はほとんど行われない。

図7 ホウセンカの気孔

からだの外から取り入れる養分,からだの中でつくる養分は,水に溶けた状態で, からだの中を運ばれる。それによって,からだ中の細胞に物質がとどけられる。

図8 植物のからだの水の流れ

❶ 植物は,水とともに水に溶ける物質も取り入れていて,これらも植物の養分になる。このような養分は無機物であるため,葉でつくられるデンプンなど(有機物)と区別して,「無機養分」とよばれる。小学校で肥料とよんでいた物質は無機養分である。

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