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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.111>

3|呼吸のしくみ

 呼吸器官

 動物が,えらや肺などで,酸素を体内に取り入れ二酸化炭素を体外に排出することを【呼吸(外呼吸)】という。呼吸をに関わるはたらきがあるえらや【肺】などを【呼吸器官】といい,呼吸に関わる器官などをまとめて【呼吸系】という。

 ヒトの呼吸器官は,鼻や肺などからなる(図19)。鼻や口から吸いこまれた空気は気管を通り,気管から左右に分かれた気管支をへて左右の肺に入る。気管支は枝分かれをくり返して,しだいに細くなり,末端はとても小さな袋状になる。このつくりは【肺胞】とよばれ,肺胞の外側には,毛細血管が網の目のように取りまいている。

魚類の呼吸器官は,えらである。

図18 えら

肺胞があることによって,肺の表面積は約90m²(一般的な教室1.5個分の広さ)にもなり,二酸化炭素と酸素を交換する効率を高めている。

図19 ヒトの肺のつくり
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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.112>

 呼吸のしくみ

 ヒトの肺はろっ骨に囲まれた胸の空間の中にあり,胸の空間を広めたりせばめたりする筋肉のはたらきにより呼吸が行われる。このような運動のくり返しを【呼吸運動】という(図20)。

 肺に取り入れられた空気は肺胞の中にいきわたる。肺胞の外側を取りまいている毛細血管には,二酸化炭素を多くふくむ静脈血❶が心臓から送りこまれている。血液中の二酸化炭素は毛細血管の血液から肺胞の中に排出され,二酸化炭素は水分とともにはく息(呼気)に混じって鼻や口から体外に出される。

 同時に,肺胞では,酸素が毛細血管の中の血液に取りこまれる❷。こうして酸素を多くふくむようになった動脈血は心臓にもどり,再び全身に送り出される。

表1 空気とヒトの呼気の成分(体積比)

呼吸をするとき,胸がふくらんだりもとにもどったりする。これは胸の空間の底の部分にある横隔膜という筋肉や,ろっ骨の間にある筋肉が縮んだりゆるんだりするためで,これによって胸の空間が広がったりせばまったりする。

図20 呼吸運動

下部のゴム風船が下がることで,容器内の気圧 (→ p.201)が下がり,空気が取りこまれる。

図21 呼吸運動のモデル

❶ この血液は,全身を回って二酸化炭素を多くふくむ。

❷ このような酸素と二酸化炭素の交換をガス交換という。

ニュース

※科学ニュースの更新は2025年4月を目処にはじまります。

  • 2-2-3-3 2023年1月1日
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