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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.114>

 組織液

 血液が毛細血管の中を流れるとき,血しょうの一部が毛細血管からしみ出して細胞のすき間を満たす。これを【組織液】という。組織液は,1つひとつの細胞を包むように,細胞の間をゆるやかに流れている。

 組織液のはたらき

 組織液には,肺で取りこまれた酸素や小腸で取りこまれた養分などが溶けていて,細胞は,組織液を通して酸素と養分を受け取ることができる。また,細胞は,細胞呼吸によって生じる二酸化炭素や水など,不要となった物質を組織液に排出している。組織液は毛細血管からしみ出したり,しみこんだりしているので,組織液は常に新しく取りかえられ,細胞の生命活動を維持している(図25)。

 組織液の多くは毛細血管にもどって血しょうとなり,静脈に入るが,一部はリンパ管にも入る。リンパ管に入った組織液はリンパ液❶とよばれる。

毛細血管の壁は一層の細胞でできていて,血しょうが通りぬけられる。

図25 血しょう・組織液による物質のやりとり

❶ リンパ管は首の下の血管に合流する(→p.109)。ここでリンパ液は再び血しょうとなる。


 発展 

リンパ液の中には白血球が多くふくまれている。リンパ液の流れるリンパ管の途中にいくつもあるリンパ節は,病原体や異物,自身の不要な細胞を排除し,からだを守るはたらきに関わっている。

リンパ節の模式図

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