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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.115>

 不要物の排出

 細胞呼吸によって生じた二酸化炭素は,血しょうにより肺に運ばれ体外に出される。

 細胞の活動では,二酸化炭素以外にもいろいろな不要物ができて体外に排出される。たとえば,細胞でアミノ酸が分解されると,二酸化炭素や水のほかに,有害な【アンモニア】が生じる。アンモニアは血液に取りこまれて肝臓に運ばれ,【尿素】という害の少ない物質に変えられて,再び血液によって運ばれる。血液中の尿素は,【腎臓】でこしとられて【尿】として排出される。

 腎臓は,血液中にあるよぶんな水分や塩分をこしとって,尿の中に排出している(図27)。尿は輸尿管を通ってぼうこうに集められ,ある程度たまると体外に出される。

血液中の不要物の一部は,皮膚にある汗腺からも汗として排出される。汗の成分は尿の成分とほぼ同じであるが,尿よりも水分の割合が多い。

図26 汗腺

腎臓は背中側の腰の上に一対あり,にぎりこぶしくらいの大きさである。腎臓には太い血管によって多くの血液が流れこみ,からだの不要物がこしとられる。腎臓のはたらきがおとろえると,血液や組織液中によぶんな塩分や不要物がたまり,生命に危険をおよぼす。尿の成分の約96%(質量パーセント濃度)は水分で,残りが尿素や塩分などである。

図27 ヒトの腎臓のつくりとはたらき

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