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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.126>
9 反射
探究7実験Aのように意識してからだを動かす場合とは異なり,実習Bでは,あしを上げようとは意識していないのに瞬間的にあしが上がる。このように,刺激に対して,意識とは無関係に決まった反応が起こることを【反射】という❶。
図37の反射の例では,感覚器官からの信号が脊ずいに伝えられると,脊ずいから直接,運動器官に命令が伝えられる。無意識にあしが上がったあとに,その信号は脳へも伝えられるので,反射が起こったあと,わずかに遅れてひざがたたかれたと感じられる。
① 「ひざのけんが伸ばされた」という刺激が受け取られ,信号に変えられる。
② 信号が感覚神経を通して脊ずいに伝わる。
③ 脊ずいが,すぐさま「筋肉を縮めろ」という命令(信号)を出す。
④ 命令が運動神経を通して,ももの筋肉に伝わる。
⑤ あしが上がる。
(⑥ 脳にも刺激が伝わり,「ひざがたたかれた」という感覚になる)
① 手の皮膚が熱の刺激を受け取り,信号に変える。
② 信号が感覚神経を通して脊ずいに伝わる。
③ 脊ずいが,すぐさま「手をはなせ」という命令(信号)を出す。
④ 命令が運動神経を通して,手の筋肉に伝わる。
⑤ 手をはなす。
(⑥ 脳にも刺激が伝わり,「熱い」という感覚になる)
❶ 反射は,意識して起こす反応に比べて,刺激を受けてから反応するまでの時間が短い。そのため,危険からすばやく身を守ったり,からだのはたらきを調節したりするのに役立っている。一方,反射には,すばやい反応だけではなく,ゆっくりした反応もある。たとえば,食物が消化管に入った(刺激)ときに消化液が出る(反応)などである。