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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.186>

 放射線の人体への影響

 図16に示すように,私たちは自然界でもともと発生している放射線(自然放射線)を常に受けながら生活しているが,量が少ないので問題はない。しかし,一度に大量の放射線を受けると,細胞が傷つけられ,がんの原因になったり,死に至ったりすることもある(図17)。
 放射線が人体にどれくらいの影響があるかを表す単位をシーベルト(記号Sv)という。1ミリシーベルト(1mSv)は,1000分の1シーベルトである❶。
図16 自然放射線の内訳
図17 身のまわりの放射線被ばく


 発展 

放射性物質は,放射線を出しながら,やがて放射線を出さない物質に変化する。つまり放射性物質の量は,時間とともに減っていく。ある種類の放射性物質の量がもとの半分になるまでにかかる時間を「半減期」という。半減期は,放射性物質の種類によってちがい,右の表のように,1 分以下のものから数十億年をこえるものまである。
表のウラン238 の「238」という数字は,ウランの原子核の陽子と中性子(ウラン原子の中にある原子よりも小さい粒子)を足した数が238 個という意味である。セシウム137 とセシウム134 は,原子核の陽子の数は同じだが,中性子の数がちがっている(これをたがいに同位体であるという)。
 
❶ 1mSv=1/1000Sv
 1ミリシーベルトの1000分の1を1マイクロシーベルト(記号μSv)という。
  1μSv = 1/1000mSv 
      = 1/1000000Sv

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