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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.201>

 大気が面を押す作用を【大気圧(気圧)】という。大気圧の観測では,圧力の単位に【ヘクトパスカル】(記号hPa❶)を用いる。海面と同じ高さにおける大気圧は平均すると約1013hPa(101325Pa)であり,これを1 気圧という。

 大気を上空に向かって切り取った「空気の柱」というモデルを考えると(図9),標高の低いところほど,上にある空気の層が厚くなるため,空気の柱が長くなり,大気圧は大きくなる❷ことがわかる(図10)。

 大気圧は,大気中にある物体のあらゆる方向からはたらいている。また,大気圧は高度によって変化するだけでなく,空気の温度によっても変化する❸。そのため,地表でも大気圧は常に変化している。

大気にも重さがあるので,物体の上にある大気の層が厚いほど,大気の重さによる大気圧も大きくなる。

図9 空気の柱のモデルと大気圧
図10 標高による大気圧のちがい

❶ 1hPa=100Pa,hPaのhは接頭語といい,単位の大きさを表す。

❷ 逆に,高い山に登ると,気圧が下がり,からだが大気中の酸素を取りこみづらくなる。それによって頭痛などの症状が出ることがあり,これを高山病という。

❸ 空気が冷えて体積が減ると,「空気の柱」の中に,より多くの空気が入れるようになる。すると空気の密度が大きくなり,大気圧が大きくなる。

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