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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.227>
2|四季の天気
1 冬の天気
冬には,日本の西の大陸上にあるシベリア高気圧が勢力を増し,それにともなって発達する冷たいシベリア気団の影響を強く受ける。また,大陸に比べてあたたかい太平洋上には低気圧が発生する。このため,日本付近では,図9のように西が高く東が低い【西高東低】の気圧配置になり,等圧線が南北方向に引かれ,せまい間隔でならんだ形になる。この気圧配置が原因となって,シベリア高気圧から強い北西の季節風がふく。
西高東低型の気圧配置。冬に「天気が荒れている」ときは,等圧線が南北にならび,その間隔がせまく,すじ状の雲ができることが特徴的である。(1月25日12時)
図9 冬の天気図と雲画像
シベリア高気圧からの季節風は冷たく乾燥している。しかし,日本海をわたるときに,比較的温度の高い海水から大量の水蒸気を供給されてしめり,雲を生じさせるようになる。季節風が日本列島に達すると,日本の中央部の山脈に当たって上昇気流となる。この上昇気流によって,日本海で生じて流されてきた雲が積乱雲へと発達し,日本海側に大雪をもたらす❶(図10)。
❶ 雪を降らせた空気は,山脈をこえて太平洋側にふき下りてくる。この空気は雪を降らせたあとのため,乾燥しており,太平洋側では晴天で乾燥した日が多くなる。