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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.230>

 夏の天気

 7月後半,太平洋高気圧は,勢力をさらに増し,梅雨前線を北に押し上げたり消滅させたりして,日本の広範囲をおおうようになる(図15)。

 日本付近の気圧配置は,南の海上に太平洋高気圧があり,大陸上には低気圧があることが多い❶。この気圧配置によって,南の海上からあたたかくしめった季節風がふき,蒸し暑くなる。太平洋高気圧におおわれると晴れとなるが,強い日ざしによって地表付近の空気があたためられて上昇するので,午後になると積乱雲が発生し❷,一時的な雷雨になることもある。

日本には雲が少ない(8月5日9時)。夏は,日本全域が高気圧におおわれ,一時的な雷雨が起こりやすいことなどが特徴である。

図15 夏の天気図と雲画像

フェーン現象が起こり, 2019年8月に40℃を超える。(新潟県上越市)
アスファルト上の陽炎(東京都江戸川区)

夏は,風が山を越えてふくときに,気温が上がりやすくなるフェーン現象(→p.263)が起こったり,コンクリートやアスファルトの面積が多い都市部で,1日中気温が下がりにくくなるヒートアイランド現象が起こったりして,特に暑くなることがある。

図16 夏のようす

❶ この気圧配置を南高北低ということがある。このときの季節風は,冬の北西の季節風のように強い風ではなく,ときには無風に近くなることも多い。

❷ 上空に通常より冷たい空気があるとき,地表のあたたかい空気は極めて上昇しやすい。このときの状態を「大気の状態が不安定」という。このようなときに積乱雲が発生しやすく,特に夏の午後に発生する積乱雲による雷雨は「夕立」とよばれる。

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