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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.232>

 台風

 低緯度の熱帯の海上では,強い日ざしにより上昇気流が活発に生じる。このとき,温度の高い海から豊富な水蒸気が供給されるため,発達した積乱雲が多数できる。そして,これらが集まると,熱帯低気圧とよばれる低気圧が発生する。熱帯低気圧が発達し,最大風速が17.2m/s以上になると台風とよばれる(図20)。

 天気図で見た台風は,同心円状の等圧線によって囲まれている(図21)。中心に近いほど等圧線の間隔がせまく,強い風がふく。また,温帯低気圧と異なり,一般に前線をともなわない。

 低緯度で発生した台風は,しだいに北上する。台風の進路は季節によって変わり,日本に接近または上陸して暴風と大雨による災害をもたらすのは,8月や9月に多い(図22)。

台風の半径は一般に400〜800kmであるのに対して,高さは積乱雲と同じように10km程度である。直径と高さの比はCD1枚くらいであり,とても平べったい。

図19 台風の衛星写真

台風の雲はうず巻き状である。中心には積乱雲のない「目」とよばれる領域があり,風が弱い。

図20 台風の構造

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