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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.79>

 理路整然 −智に働けば役に立つ−   どうする,観察の対象

 この教科書では,ホウセンカを例にして茎や葉のつくりを調べています。ホウセンカは,みなさんの身のまわりで見られない植物かもしれません。それなのに,なぜホウセンカを使うのでしょうか。
 それは,育てやすくて,からだのつくりがわかりやすく,中学校で植物の観察・実験をするときに慣例的に使われてきたからです。
 ホウセンカ以外にも調べやすい植物はあります。たとえば,葉の断面を顕微鏡で見るときは,サザンカ,ヒイラギなどが適しています。葉が丈夫で,切りやすいのです。また,葉の表面を調べたいときは,ツユクサがおすすめです。葉の表皮がはが
れやすいからです。そのほか,野菜などもふくめて調べれば,観察・実験に向いている植物はもっとたくさん見つかるでしょう。
 ほかに,中学校でよく取り上げられる植物としては,アブラナやマツ,イヌワラビなどがあげられます。動物で,からだのつくりを観察する場合には,にぼし,エビ,イカなどです。むかしの中学校では,ヒキガエルやウシガエルの解剖をしていました。
 科学の研究の世界でも,手に入れやすい,管理しやすい,目的の現象が観察しやすいなどの理由で,よく用いられる種類があり,これを「モデル生物」といいます(下図)。
 このように,調べやすい試料を,ときには試行錯誤して見つけることも探究の大事な要素です。

シロイヌナズナ
センチュウ
ショウジョウバエ
マウス

モデル生物の例

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