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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.263>

資料 経験則も科学で説明できる

 現在のような天気予報が行われるようになったのは,情報通信技術や人工衛星による観測技術の発達したごく最近のことです。昔の人びとは,雲のようすを観察したり,空の色,朝焼けや夕焼けの色,太陽や月の見え方などを調べたりして,長い経験から地域の天気を予想し,その経験をことわざに残しています。

 たとえば,「夕焼けに鎌を研げ」ということわざは,夕焼けが見られた翌日は晴れて農作業がやりやすいから,鎌を研いで作業に備えるという意味です。夕焼けが現れるときは,自分のいる地域より西の方に太陽をさえぎる雲がないときです。天気が西から東へ移り変わることを考えると,晴れの予想が成り立ちます。

 また,「山がかさをかぶると雨」ということわざも全国に広く見られます。これは,山の斜面による上昇気流で雲が発生しているようすを表します。雲ができない日に比べて,しめった空気が入りこんでいることが考えられ,雨が近いという予想が成り立ちます。

 このように,昔の人びとの知恵として伝えられる天気のことわざの中には,現在でも通用するものがあります。

佐渡ヶ島越しの夕焼け(新潟県新潟市)
山頂にできた雲(新潟県 弥彦山)
笠雲(青森県 岩木山)

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