2021年1月15日,トンガ沖の海底火山フンガトンガ・フンガハアパイが大規模な噴火を起こしました。
トンガ周辺は大陸プレートの下に海洋プレートが潜り込み続けている地域で,多くの火山があります。この海底火山でも2021年末から小規模な噴火が起こっていましたが,1月15日の噴火は1000年に一度といわれるほど大規模なものでした。ソニックムーブ(衝撃波に伴う音)は2000キロ以上離れたニュージーランドでも観測され,海面に顔を出していた島(フンガトンガ・フンガハアパイの山頂部分)は爆発でほとんどが消失。また,14日から15日にかけて1時間に数万回~20万回もの火山雷が観測されました。これらの激しい現象がどのようにして起こったのか,今後再度の噴火は起こるのか,などについては,まだ分からないことが多く残っています。トンガにはおよそ10万人が住んでおり,その方々の状況も懸念されます。