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【ヘビの遺伝子がカエルに飛び移る? 脊椎動物で遺伝子の水平伝播を発見】

通常,遺伝子は生殖を介して親から子へ伝えられます(垂直伝播)。しかし,異なる個体間や異なる種間で遺伝子が飛び移ることがあり,このような現象を遺伝子の「水平伝播」と呼びます。遺伝子の水平伝播は進化に関わる重要な要因のひとつですが,脊椎動物などの多細胞生物ではとても珍しいと考えられてきました。 しかし今回,世界各地のカエルがヘビの遺伝子をもっていること,また特にマダガスカルではこの「遺伝子の飛び移り」が複数回起こっていることが分かり,ヘビとカエル両方を行き来する寄生虫によってこのような遺伝子の水平伝播が仲介されている可能性が示唆されました。 宿主の体内にほかの生物の遺伝子が侵入しても,それが宿主の生殖細胞の遺伝子に組み込まれなければ水平伝播は起こりません。今回見つかった寄生虫以外に,細胞内に侵入可能なウイルスや細菌が関わっている可能性があり,今後の研究で検証が予定されています。

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