理科でもおなじみのメダカの仲間は,東南アジアを中心に37種が広い範囲に分布しています。しかし,その共通祖先がいつ,どこで誕生したかはこれまで分かっていませんでした。
今回,世界中のメダカの仲間のDNAを調べて解析したところ,メダカの仲間は中生代後期,恐竜の時代にインド亜大陸にいた種から起源したという結果が得られました。 メダカはダツ目の魚です。サヨリ科,ダツ科などの海水魚から分かれたメダカの先祖は,インド亜大陸がユーラシア大陸と衝突した後に,陸続きになったアジアに広がっていったと考えられます。小さなメダカの壮大な旅が,DNAから明らかになりました。