1919年に岡山県の津雲貝塚から約3000年前の縄文時代の人骨が多数発見されました。
その中のひとつに,右足や左手などが欠損し,骨に無数の傷跡がある人骨がありました。 この人骨の傷の謎が今回,解明されました。骨には全身で少なくとも790の傷跡が残っており,治癒の経過が認められていません。また,骨に残された傷にはサメの咬み跡に共通する特徴が認められること,攻撃を受けた部位や咬まれ方がサメの咬傷被害のパターンとよく一致することから,この人物はサメに襲われて死亡したのだと特定されました。 今回の発見は,人類史に残る最古のサメ襲撃事件となります。