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【博物館の動物標本は,どのようにして博物館にやってくるのか】

「博物館」といえばおなじみの動物の骨格標本や剥製。それらはどのようにして博物館にやってくるか,ご存じでしょうか。

動物園で亡くなった動物を引き取ることもあれば,「砂浜にクジラの死体が!」という連絡が来ることも,博物館の学芸員本人がロードキルを発見して拾うことも。もちろんその機会は,時と場合を選んではくれません。 例えば,国立科学博物館でモグラの研究と哺乳類の標本作成を担当する作者の川田氏が,結婚のごあいさつに妻の実家に行った時のこと。まだほぼ初対面の義父(妻の父)の運転する車に二人きりで乗っているというタイミングで,博物館にまだ数体しかない動物の死体を発見してしまい「拾ってお義父さんにドン引きされるか,死体(標本)をあきらめるか」と真剣に葛藤するシーンなど,数々のハプニングはどれも手に汗握る展開。標本づくりの舞台裏を楽しく読ませてくれる一冊です。

『標本バカ』 川田伸一郎 著,浅野文彦 絵 ブックマン社 ¥2,860(税込) 発売日:2020/09/30 ISBN:9784893089342

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