地球には,表面の地殻の下にマントル,外殻があり,最も中心部には鉄やニッケルなどからなる「内核」が存在します。内核は液状の外殻の中に浮いているような状態のため,地表と異なる回転をすることができます。
この内核の回転について,1970年代には地表より早く回転していたが,現在は地表よりも遅く回転しており,回転速度が周期的に変化しているという論文が1月23日に発表されました。実際に掘って確かめてみたいところですが,内核の温度は5000~6000℃ほど。直接観測はできないため,この研究は,内核を通って伝わる地震波を分析して行われました。 ただ,多様な議論もあるようで,これから研究が活発化することが期待されています。