北海道と東北沖の日本海溝・千島海溝沿いでは,M7以上の地震が発生した場合,さらに大きな「後発地震」が起こる恐れがあるとされます。この「後発地震」のリスクがある場合に注意情報を発表する仕組みが,12月16日から開始されます。
注意情報が出た場合,避難は必要ありませんが,いつ津波が来ても逃げられるように準備をしたり,土砂崩れのリスクが高い場所に立ち入らないようにしたりするなど,地震に備えた行動を呼びかけることになります。 しかし,大きな地震の後にさらに大きな「後発地震」が起こる確率は,100回に1回ほど。空振りだった,と次第に防災意識が低下するのでは意味がありません。専門家は,「いつか発生する巨大地震に対する予行演習としての『素振り』ととらえてほしい」「普段と行動を変えることで生存確率を高める『セカンドベスト』の考え方を」と呼びかけています。