「あまづら(甘葛)」は,平安時代頃までの日本で,貴族などが口にしていた甘味料です。
砂糖の普及とともに忘れ去られていたこの古代の甘味料を,実際に再現してみた記録を紹介します。 「あまづら」の原料は,「みせん」と呼ばれるツタの樹液。これを集め,煮詰めて糖度を高めたものが「あまづら」です。樹液の糖度が増す冬に,人海戦術でツタを集め,人海戦術で樹液を取り出し……。「言ってみれば人件費がタダ同然だった時代に,過大なほどの労力を費やして作られたもの」と最後にあるように,できあがるまでの道のりは果てしないものの,特別な技術や設備はいらないそうです。「あまづら」を作るのは無理でも,樹液の味くらいは試してみたい……かも!?