海から30kmほど離れた山の中腹,しかも廃水を下水道に流すことができない!
そんな制約の中で研究を重ね,岡山理科大学准教授の山本俊政さんは陸の上で海の魚を安定して育てる方法を生み出しました。 山本さんが開発した人工飼育水「好適環境水」は,海水魚に必要な最小限の成分だけを含んだ水であり,塩分濃度は海水の1/4。淡水魚や野菜もこの水で育てることができます。さらに水をリサイクルして循環できる仕組みを確立し,海から遠く離れた山の中や,水の調達が難しい砂漠でも魚を育てることが可能に。将来は宇宙での応用を見据えています。