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【火星で「地球では生物にしか作れない」炭素の比率が見つかる】

NASAの火星探査機「キュリオシティ(Curiosity)」が,地球上ならば生命の証拠とみなされる炭素を含む岩石を発見した,という研究結果が発表されました。

炭素には原子核に含まれる中性子の数が異なる同位体が何種類かあり,地球上の生物は中性子の数が少ない(軽い)炭素を選択的に使うため,生物が関わった物質では軽い炭素の比率が高くなります。今回火星で採取された岩石には,軽い炭素が火星の大気や隕石よりもずっと大きな比率で含まれていました。地球上であれば生物の関わりを示唆する結果ですが,この研究を発表した研究者のクリストファー氏はその点には慎重です。もしかすると地球とは全く異なる自然現象の結果かもしれず,今後のさらなる研究が期待されています。

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