今年6月,岐阜県の瑞浪市で河川清掃中に発見された骨が,既に絶滅した哺乳類「束柱類」の「パレオパラドキシア」の化石であることがわかりました。
瑞浪市化石博物館が発見された骨の発掘調査を行ったところ,約1650万年前の地層から,首から腰までの背骨などがつながった非常に保存状態のよい化石が発掘されました。 パレオパラドキシアはサイやバクに近い仲間ですが,似た骨格をもつ現生生物がいないため,その生態等については謎が多い絶滅生物です。今回発見された化石は,102点の骨がほぼすべてつながったままで発見されたことから,食性や陸上での姿勢など,謎多きパレオパラドキシアの生態を解明する重要な手掛かりとなる可能性があります。