宇宙から降ってくる素粒子の一種「ミュー粒子」を使った暗号化技術が発表されました。
簡単にいうと,暗号をやりとりする双方が同一のミュー粒子を観測し,送信側は粒子の観測時刻をパスワードとして暗号化する,というものです。受信側は,暗号化されたデータだけを受け取りますが,ミュー粒子が一定の速度で進むことを利用し,受信地でミュー粒子を観測した時刻と送信者との距離からパスワードを算出し,情報を解読することができます。 ミュー粒子は宇宙からランダムに降ってくるため予測ができないこと,また暗号のパスワードのやりとりが不要なことから,解読できない暗号技術として期待されています。