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【地質学のメガネをかけて,松尾芭蕉の『奥の細道』を歩く】

約300年前,西日本生まれの松尾芭蕉は,初めて訪れる東北の景観を句に詠み,『奥の細道』につづりました。

芭蕉が生まれた地(現在の三重県伊賀上野)は,地質学的にみれば日本列島が大陸の一部だった頃にすでに形成されていた古い花崗岩質の岩石や変成岩類からなります。そして『奥の細道』で芭蕉が旅したルートの大半は,およそ1,500万年前にはまだ海で,その後じょじょに陸になっていった「新しい」大地です。 このように「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句は,多孔質な火山性の岩石に囲まれた空間の音のくぐもりを鋭敏にとらえたもの,プレートの沈み込みにより隆起した山地と河川による浸食の結果生まれた激流が「五月雨を集めて早し最上川」の句につながる…と,地質学のメガネを通して読み解く『奥の細道』。タイトルのリンクからぜひ全文を読んでいただきたい記事です。

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