サッカーW杯,予選グループリーグの日本対スペイン戦で一躍注目を浴びることとなったのが「VAR」という技術です。
日本の三苫選手のラストパスがゴールラインを割っていたかどうか,VARによるミリ単位の判定が勝敗を分けました。 VARの仕組みは,複数の技術の組み合わせです。ボールに埋め込まれたセンサーチップなどでボールの位置をミリ単位で精密に判定し(そのため公式球は充電が必要),ロケットの弾道研究を活かした画像解析技術を用いて1秒当たり50枚という高速で撮影した画像を解析。さらに選手全員の全身29か所の動きを常に追い続けて3次元データ化する映像解析技術を加え,フィールド上のあらゆる動きを非常に精密に把握します。とはいえ判断するのはあくまでも審判。VARは属人性を完全に排除した「機械の目」として,審判を補助しているのです。