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現存する地球最古の岩石についての分析と議論

カナダのヌブアギトゥク・グリーンストーンとよばれる地帯にある岩は,地球最古の岩石かどうかをめぐって,長年の科学的な議論が交わされてきました。オタワ大学による最新研究では,この地域で得られた「変はんれい岩体」という,地熱や圧力で変形した古代の岩石に,なんと約41億6000万年前の地殻の一部が含まれていることがわかりました。地球ができあがったのが約46億年前と考えられていますので,とてつもない古さであることがわかります。今回の結論は,研究チームによって行われた,非常に希少な金属の元素を利用した年代測定法によって得られました。この手法はこれまで,地球上の鉱物ではなく,宇宙から飛来してきた,隕石の年代測定に使われていたものです。その理由としては,40億年以上前にできたと考えられる鉱物でしか使えないためとなります。
一方,今回の年代測定では,これまでに知られている分析よりも精度の高いデータが得られたとはいえ,あまりにも古すぎることで断定が難しいのも実情です。41億6000万年前は,地球が誕生してから現在までを1年に例えると,およそ2月4日あたりとなります。人類の出現を同じように例えると,12月31日の23時38分ほどになることから,どれだけ古いかが伝わるでしょうか。このような背景で,依然として慎重な検証を求める声も上がっていることは無視できないといえます。

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