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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.37>
5 慣性の法則
物体には,運動しているときは等速直線運動を続けようとし,静止しているときは静止を続けようとする性質がある。この性質を慣性という。物体に力がはたらいていないか,はたらいている力の合力が0である条件がなりたつ場合,慣性のため,物体は等速直線運動や静止している状態を続ける。これを慣性の法則という。
図21 慣性によって等速直線運動をする例
(b)の自転車の例は,こいでいる人が力を加え続けていますよ。これは慣性の法則に当てはまらないんじゃないですか?
慣性の法則がなりたつ条件は,「力がはたらいていない」だけではありません。「はたらいている力の合力が0 である(力がつり合っている)」という条件もありましたね。自転車をこいで,自転車が一定の速さで動いていれば,この例も当てはまるのです。
❶ 実際には,物体に摩擦力や空気の抵抗力(空気中の分子が物体にぶつかって,物体の運動をさまたげる力)がはたらき,物体はやがて止まる。