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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.55>

 位置エネルギーの大きさは,物体の質量が大きいほど大きく,物体が高い位置にあるほど大きい。ある物体の位置エネルギーの大きさは,基準とする面からの高さによって決まり,基準とする面が変われば,位置エネルギーも変わる(図22)。

 運動エネルギーの大きさは,物体の質量が大きいほど大きく,物体が速いほど大きい(図23)。

(a)基準とする面から,1mの高さにある100gの物体がもつ位置エネルギーは,約1Jである。

(b)位置エネルギーの大きさは,基準とする面が変わると変わる。基準を4m下にすると,位置エネルギーは4倍になる。

図22 位置エネルギーの基準とする面

(a)硬式ボール(約145g)を110km/hで投げたときのボールの運動エネルギーは約68 Jである。

(b)プロ野球選手は,硬式ボールを最速160km/hで投げることができる。このときのボールの運動エネルギーは約143 Jである。

(c)体重50kgの人が10kgの自転車に乗って,歩行者より少し速く(8km/h)で走るときの運動エネルギーは約148J。その3倍のスピードを出して24km/hにすると,約1333Jと9倍になる。

(d)空気にも質量があるので,風は運動エネルギーをもつ。台風1つの運動エネルギーは,およそ10の18乗Jといわれている。日本の総発電量の3〜4か月分である。

図23 運動エネルギーの大きさの例


 発展 
 エネルギーを求める式

位置エネルギーの大きさの求め方

 物体を基準面からある高さまで持ち上げたときに,持ち上げる力のした仕事が物体の位置エネルギーになる。

$$ 位置エネルギー〔J〕=物体の重さ〔N〕×基準面からの高さ〔m〕 $$

運動エネルギーの大きさの求め方

 運動エネルギーは物体の質量に比例し,物体の速さの2乗に比例する。つまり,物体が速いほど,運動エネルギーは大きく増えていく。

$$ 運動エネルギー〔J〕=\frac{1}{2}× 質量〔kg〕 × (速さ〔m/s〕)^{2} $$

読み取り中...