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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.56>
4 力学的エネルギーの保存
探究8で,位置エネルギーをもつ物体をはなすと,勢いよく下に運動することから,位置エネルギーは運動エネルギーに移り変わると考えられる。この移り変わりを調べるため,下の探究10を行う。すると,点Aにあったおもりは,同じ高さの点Cにいくことから,点Aの物体が最初にもつ位置エネルギーが,運動エネルギーになったあとも保たれたことがわかる。
ある物体のもつ位置エネルギーと運動エネルギーの和を【力学的エネルギー】という。運動する物体に摩擦力などがはたらかない場合❶,物体のもつ力学的エネルギーは一定に保たれる。これを【力学的エネルギーの保存】という。
下の実験では,点Aで位置エネルギーをもっていたおもりをはなすと,運動をはじめることから,位置エネルギーが運動エネルギーに移り変わったことがわかります。
探究10 エネルギーの移り変わり
準備
糸,おもり,ものさし,厚紙,実験用スタンド
① 実験用スタンドにふり子をつるし,おもりのふれる範囲の後ろに厚紙をたてる。
② おもりの最初の位置をもとにして,厚紙に水平な線をひく(線a)。おもりが一番低い位置をもとに,水平な線をひく(線b)。
③ 線bの水平線を基準としたとき,おもりの位置エネルギーと運動エネルギーがどのように移り変わっているか考察する。
❶ ふり子の支点にはたらく摩擦力や,糸やおもりにはたらく空気からの抵抗力は小さいので,ふり子が数回ふれるくらいのときは無視できる。