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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.87>

5 分離の法則

 メンデルはエンドウの遺伝の実験結果を説明するため,細胞には対立形質を決定する1 対の要素があると考えた。この要素は現在では遺伝子とよばれ,1対の遺伝子のそれぞれが,1対の染色体に分かれて存在することがわかっている。また,減数分裂が起こるとき,親のもつ1 対の遺伝子が分離し,別べつの生殖細胞に入る。これを分離の法則という(図13)。
 また,図14 のように,ある形質について同じ組み合わせの遺伝子をもつ生物をその形質の純系とよぶ。エンドウの丸粒の純系が自家受粉を続けたときの遺伝は,遺伝子で図15 のように説明できる。

メンデルの実験1で使った「親,子,孫と世代交代しても,ある形質だけが現れる」というエンドウの個体は「純系」ということだね。

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図13 遺伝子と分離の法則

丸粒の純系は,遺伝子Aしかもたないので,自家受粉をくり返しても,丸粒の形質が現れ続ける。

図14 純系を遺伝子で表す

エンドウの種子の丸粒の形質(顕性)を表す遺伝子をAとし,しわ粒の形質(潜性)を表す遺伝子をaとする。p.85の㋐の個体の細胞がもつ遺伝子の組み合わせはAA,㋑の個体はaaと表される。

図15 丸粒の純系の遺伝

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