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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.96>

 生物のすがたと生活環境ー哺乳類の例ー

 化石や,現在生きている脊椎動物の前あし(ひれ・つばさ)の骨のつくりを比較してみると,形が異なっていても,基本的なつくりはよく似ていることがわかる。このことから,前あしはもともと同じ器官で,さまざまな形に変化したと考えることができる。このように,現在のはたらきや形が異なっていても,もともと同じであると考えられる器官を【相同器官】という。また,これらの前あしのつくりは,それぞれの生活のしかたに適している。こうした生活に適したからだのつくりも進化の結果生じてきた(図25)。

 さまざまなすがたに進化した哺乳類のうちの一部がサルのなかまであり,そのうちの1種が私たちヒトである。

進化の過程で,十分に発達しなくなり,同時にはたらきを失う器官もあります。チンパンジーの尾,モグラの目,イルカのあとあしなどがその例です。

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イルカ

オールのような形をしていて,泳ぐのに適している。

コウモリ

つばさの形をしていて,飛ぶのに適している。

モグラ

シャベルのような形をしていて,土をかくのに適している。

トラ

するどい爪を出したり引っこめたりすることができ,獲物をとらえるのに適している。

アリクイ

大きな爪があり,食物のアリがいるアリ塚をこわすのに適している。

チンパンジー

親指とそれ以外の指が向き合っていて,枝や食物をつかむのに適している。

図25 哺乳類の前あしのつくり

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