※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.97>
歯やあごのつくり
歯やあごのつくり 歯やあごのつくりは,食物のとりかたと関係している。
門歯はうすく先端がたいらで,草をはさんでひきちぎりやすい。上下の臼歯は大きく臼のようになっていて,あごの大部分をしめる。あごは左右にもよく動き,草を効率よくすりつぶすことができる。
あごの筋肉は強く,口を大きく開けることができる。犬歯は太く,先端がとがっていて,獲物をとらえるのに適している。上下の臼歯ははさみのようなはたらきをして,肉を小さくかみ切るのに適している。
ヒトは雑食動物である。門歯は食物を切り,臼歯は食物をすりつぶすのに適している。犬歯は発達していない。
目の位置
動物の左右の目の視野が重なるところでは,物体が立体的に見え,物体までの距離を正確にはかることができる。目の位置は,生活のしかたと関係している。
目は顔の側面についていて,物体までの距離をとらえることのできる範囲はせまいが,自分のまわりの広い範囲を見るのに適している。このため,肉食動物がうしろの方から近づいてきても,早く知り,逃げることができる。
目は顔の正面についているため,前方の広い範囲を立体的に見ることができる。このため,左右に逃げる獲物までの距離をはかってとらえるのに適している。
頭の骨には,眼球がぶれないようにおさまるつくりがあり,肉食動物よりも正確に物体までの距離をはかることができる。このため,木の上で動きながらでも枝の位置を見きわめてつかむことができる。
図26 哺乳類の歯やあご,目の位置のちがい
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