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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.144>

 塩

 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和では,反応後の水溶液中にはナトリウムイオンNa⁺と塩化物イオンCl⁻が残っている。この液から水を蒸発させると,Na⁺とCl⁻が結びついて塩化ナトリウムNaClが得られる(図16)。

 塩化ナトリウムのように,アルカリの陽イオンと酸の陰イオンとが結びついた化合物を塩という。中和が起こるとき,同時に塩もできている。

図16 中和における水と塩のでき方

 さまざまな塩

 中和が起こるとき水ができることは共通しているが,酸とアルカリの種類によって,できる塩の種類はさまざまである。また,硝酸カリウムなどのように水に溶けやすい塩と,硫酸バリウムのように水に溶けにくく,沈殿ができる塩がある。

●水に溶ける塩が生じる中和の例
●水に溶けない塩(沈殿)が生じる中和の例
図17 硫酸と水酸化バリウム水溶液の中和

図18 石灰水が白くにごる

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水に溶けない塩の例は他にもあります。石灰水に二酸化炭素を溶かすと白くにごるのは,中和によってできる塩が水に溶けないためです。石灰水はアルカリ性で,二酸化炭素水溶液は酸性です。このときできて沈殿となる塩は炭酸カルシウム(CaCO₃)で,石灰石の主成分です。

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