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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.171>

 地球

 惑星の環境はp.168図6のように多様であり,そのなかでも地球には大量の水が液体として存在し,それが大気中と地表の間を循環している。地球表面は,酸素をふくむ大気でおおわれ,太陽からの距離が適度であるために,液体の水が存在できる適度な温度に保たれている。地球のように,生物が発生し,存在し続けるためには,適度な重力,恒星(→p.176)からの適度な距離,豊富な液体の水,酸素などが必要であると考えられている。

一定の面積あたりに受け取る太陽からのエネルギーは距離の2乗に反比例し,太陽からの距離が遠いと,そのエネルギーは急激に減少することになる。地球が受け取る太陽からのエネルギーを1とすると,金星なら1.91,火星なら0.43となる。

金星  太陽から非常に近いため,受け取るエネルギーが大きいだけでなく,二酸化炭素からなる厚い大気におおわれ,その温室効果 (→p.218)が原因で,平均気温が高い。

地球  液体の水が多く,水が循環することなどによる気候の変化がある。多様な生物が生息している。

火星  地球よりも太陽から受け取るエネルギーが小さい。さらに,熱を保つはたらきをもつ大気がうすいため,平均気温は地球よりずっと低い。過去にはより多くの大気があり,地表に海があったが,火星は地球よりも小さいので重力が弱く,そのため,もともとあった水や大気は,長い時間の間に宇宙に広がってしまったと考えられる。環境は比較的安定しており,将来の有人飛行が計画されている。

図8 太陽から受け取るエネルギー


 発展 

昔は,地球のような環境は宇宙の中でもまれだと考えられていた。近年では観測技術が発達し,太陽以外の恒星のまわりをまわる惑星(太陽系外惑星)の存在が明らかになり,これらの中に,恒星からの距離が適度で,地球に近い環境をもつと予想される例が見つかっている。遠すぎるため,くわしい観測はできないが,生物がいるという期待もある。

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