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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.183>

 天球

 1つの星座をつくる恒星でも,地球からそれぞれの恒星までの距離は,みな異なっている。しかし,地球から恒星までの距離は非常に遠いため,それぞれの距離のちがいを感じることはなく,観測者を中心とした大きな球面にはりついているように見える(図3(a))。この見かけの球面を【天球】という。天球は実際には存在しないが,大きさを自由に変えて考えられ,天体の位置や動きを表すときに便利なモデルである(図3(b))。

観測者を中心に,地平線を水平に考えたり,地球の公転面が水平になるように,観測者を傾かせたり,これも視点の変更ですね。

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(a) 図2のP2の位置に球面をかぶせると考えた図。それぞれの数値は,オリオン座をつくる恒星までの距離である(単位は光年)。

(b) (a)の図の天球を大きく,地球を小さくした図。天球が地平線の下にも続いていると考えると,天球は大きな球面となる。天球の半径は無限大であり,地球の大きさは無視できるくらい小さいので,観測者は地球の中心の地軸上にいると考えてよい。(図ではわかりやすくするために,地球を大きく示してある)

図3 天球の考え方

天球は,地球を中心とする仮想的で巨大な状態から,プラネタリウムのドーム,プラスチックの透明半球(→p.184図6)など,目的に応じて大きさを変えて考えることができる。

図4 いろいろな天球

❶ 「天頂」は観測者の真上の点,「天の北極」「天の南極」は,それぞれ地軸の北極と南極を延長した点である。

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