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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.225>

 新素材

 科学技術の発展によって,新素材がつくられるようになった。その素材の良さを活用して,さまざまな道具や機器が生まれ,私たちの生活はさらに便利で豊かなものになっている。

身のまわりには,どのような新素材があるでしょうか。また,現在,研究中の素材には,どのような種類があるでしょうか。調べてレポートにまとめてみましょう。

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生物のつくりやはたらきを参考にした素材

生物のもっているつくりやはたらきを研究し,そのはたらきを応用した新素材などの開発が行われている。
たとえば,ヤモリのあしの裏(微細な毛のような構造があり,ガラスなどに接着する)を模倣した粘着剤が実用化されている。また近年では,金属の表面をヤモリのあしの裏のような構造に加工した素材が開発された。金属でありながらゴムのような柔軟性と接着性をもち,通常のゴムを使用できない非常に高温な場所でゴムのような素材を使えるようになると期待される。

垂直なガラスにはりつくヤモリ

フッ素化ナノチューブ

安全な淡水の確保はSDGs にも取り上げられる重要な課題であり,一例として海水を淡水化するための膜が製造されている。近年開発された素材は,ナノチューブ(微細な筒状の物質)の内側にフッ素を結びつけた構造をしており,これを淡水化するための膜に用いることが想定されている。それによって海水をこれまでにない速さで淡水化でき,将来的に海水から直接飲み水をつくることも可能だと期待される。

火災の広がりを防ぐ

脱炭素社会を目指す際に,木材の利用が推進されている(→p.234)。それにともない生じる課題が,火災のときの燃えやすさなどである。それを解決するための新素材が開発されている。

木材を燃えにくくする塗料を塗ることにより,燃焼が進まなくなる。
火災のときに消火成分を放出するシートで,従来の消火剤で問題となっていた消火時の環境汚染や人体への悪影響などの課題が解決した。

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