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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.228>

 環境保全の取り組み

 私たちの大きな課題のひとつが環境保全である。化石燃料の使用を抑制する社会構築を目指し,有害な物質を出さない再生可能エネルギーの開発や,化石燃料の効率のよい利用などに取り組んでいる。生活の身近なところでは,ごみの量を減らしたり,水や森林などの環境を守ったりする努力を続けている。

資源を効率よく利用する方法のうち,私たちの身近でとられている方法や,私たちがすぐに取り組める方法を調べてみましょう。また,その取り組みを続けるには,何が必要かも考えてみましょう。

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排煙から硫黄酸化物を取り除く施設

 燃焼により二酸化炭素を発生させる化石燃料の大量消費は,大気中の二酸化炭素濃度の増加の一因であると考えられている。また,燃焼の際に発生する窒素酸化物や硫黄酸化物は,酸性雨や酸性霧,オキシダントなどができる原因となる。酸性雨や酸性霧は生態系や建造物などに悪影響をおよぼし,オキシダントは光化学スモッグを発生させる。そこで,化石燃料の使用を少なくする努力や,使用しても有害な物質を出さない努力がなされている。

世界的に注目される大崎リサイクルシステム

 鹿児島県大崎町は,住民・企業・行政の三者が協力してごみの約83.1%を再資源化し,12年連続資源リサイクル率日本一を達成した町である。住民が家庭・会社などからのごみをきれいに分別し,企業がごみを回収し,行政が制度設計のサポートや収集ごみの最終処分先を確保するという役割である。

 大崎町がごみの分別とリサイクルに取り組むようになったきっかけは,1996年ごろに埋立処分場の残余年数がひっ迫したことであった。しかし,本来埋め立てるごみの80%以上の減量化を達成し,埋め立て処分場は今後約40年間継続して使えるまでになった。

❶ 工場や車などから出る窒素酸化物や炭化水素と紫外線が反応してできる複数の汚染物質。オキシダントの濃度が高くなると,景色が見えにくくなる光化学スモッグが起こる。

❷ 2022年3月29日環境省発表の2020年度時点数値。

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