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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.232>

4|持続可能な開発目標

 持続可能な社会づくりの必要性

 産業革命以降,工業が発達し,人口が急激に増加すると,エネルギー資源の大量消費がはじまった。その資源は,主に石炭,石油,天然ガスであり,気候変動など自然環境を大きく変化させている。また,化石燃料などのエネルギー資源や物質資源には限りがあり,いつかはなくなる。

 このような限られた資源の中で,環境との調和を図り,地球の豊かな自然を次世代に引きついでいくために,すべての国が協力して持続可能な社会❶をつくっていくことが私たちに求められている。このような情勢を受けて決められた目標が「持続可能な開発目標(SDGs)」である。

SDGsは,企業も地域も市民も取り組むものとされています。みなさんも,できることから行動してみましょう。興味のあることを調べたり,実際に活動してみたりするといいですね。

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持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は,2015年9月の国連サミットで採択された世界共通の目標である。2030年を達成期限として,17のゴールと169のターゲットから構成されている。世界が直面する課題を社会,経済,環境などの側面からとらえ,持続可能なよりよい未来を築くことを目指している。

図19 持続可能な開発目標

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ターゲットとは,目標を達成するための具体的な考え方や方策のことです。

たとえば,「目標7」ではこのようなターゲットが決められています。

7.1 2030年までに,安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。

7.2 2030年までに,世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。

7.3 2030年までに,世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。

7.a 2030年までに,再生可能エネルギー,エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し,エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。

7.b 2030年までに,各々の支援プログラムに沿って開発途上国,特に後発開発途上国及び小さな島の集まりからなる開発途上国,内陸開発途上国の全ての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう,インフラ拡大と技術向上を行う。

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❶ 「持続可能な社会」とは,豊かな環境が保全されるとともに,私たちが幸せを実感できる生活ができ,それらを将来の世代にも引きつぐことができる社会をいう。

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