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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.123>

 理路整然   どうする,電流が流れる原因は

 電解質が水に溶けると,原子は,いつばらばらになるのでしょうか。下図①のように,電圧をかけたことが原因で,電解質をつくる原子がばらばらになったのか(イオンになったのか→ p.125),あるいは下図②のように,もともと水中で原子がばらばらになっていたのか,実はこの探究ではわかりません。歴史的にも,この2つの考えは議論になりました。

 19 世紀,電解質の存在は理解されていましたが,科学者の間では①が正しいと考えられていました。これに対して,アレニウスは,実際は②の状態だと考え「電離説」を発表します。しかし,しばらくは認められませんでした。アレニウスは研究を重ね,当時知られていた水溶液に関する研究結果のいくつかが,電解質が②の状態になっていると考えるとうまく説明できることを発表し,電離説はじょじょに受け入れられていきました。

 科学の歴史では,それまでの常識と異なる考えが出てきたとき,すぐに認められないことがしばしば起こります。「ダーウィンの進化論」や「ガリレオの地動説」などもその一例です。しかし,やがてその説でないと説明ができない事象が集まり,最終的に人々に受け入れられるようになります。科学の世界に限らず,わたしたちの社会でよくあることなのかもしれません。

アレニウス(1859~1927年)

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